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リモートコラボレートにおけるCode of Contact(行動規範)とRules of Engagement(交戦規定)の規定

チームで働く上でCode of ContactとRules of Engagementを作ると良いという話を職場で聞いたので、内容をざっくりまとめつつ自分だったらどうするかを記す。

Code of ContactとRules of Engagementとは

Code of Contact(CoC)は行動規範、Rules of Engagement(RoE)は交戦規定である。元の使われ方から転じて、チームで協調作業をする際に、前者は基礎におくべき根本的に大事な原則をまとめたもの、後者は部内でのメンバーの責任範囲を段階評価し文章化したものだ。

個人がCoC, RoEを発する意味

CoC(行動規範)

CoCは仕事を一緒に進めていくメンバーとの間で、心理的安全性を高く保つためのガードレールみたいなものだと思う。多分対面だとこういうのは自然と構築され把握されていくものだが、リモートは情報が落ちるのでむずかしい。これらを決めることで、以下の目的が達成されると考えている。

  • 言動や行動が意図しない読み取られ方をするを防ぐ
  • 実はしてもいいことを遠慮する/されてることを防ぐ

結果として、言動や行動のストレスが減って良いであろう。

RoE(交戦規定)

RoEは上下・水平両方向で責任分担をするときに強く働く。何をどの段階まで誰が責任を持つか(やって良いか)を明確にする。やり方としてデリゲーションポーカーが有名である。やってもらう想定をして思ったのにやらなかった、やるべきだったことをやれなかったと言ったすれ違いを減らせる。


自分のCoCを考えてみる

ここでは考えやすいように、手段のレイヤーまで落とし込んで考える。

通話・対面コミュニケーションを重視します

必要に応じて音声通話を使います。テキストで決めたいことの前提情報含めて伝達するのは大変で、話したほうが早い場合があります。短時間で多数のコミュニケーションをとって毎回滞りをとり、歪みを溜め込まないようにします。また高度な共通認識の構築やディスカッションを要する場面(特に発散系)では、非言語情報の重要性が増すので対面でのコミュニケーションも必要だと考えています。

効率を重視し簡潔を目指し無駄を排除します

無駄を嫌いそれを潰すところからプログラマー生活は始まりました。また対象がなんであれ簡潔であればあるほど、扱うのが楽です。より本質的なところにリソースを割くために、無駄をなるべく無くし、効率を上げるための仕組みを作り、複雑なものは簡単に扱えるようにします。

雑に発言します

まず雑に発言することがしないことより大事だと思っています。経験や感覚からくることはその場で最も脳に浮かび上がり、言わないと忘れます。また一度発言してもその後様々な可能性に思考を広げるため、発言したことは変わることがあります。一方しっかり考慮を重ね結論を出したことは(文章化して)誤解のないように伝えます。議論の時は批判的検証・アイデアの発散をし発言します。

Done is better than perfect.+ agilityの精神で行動します

最初から完璧を目指して成果物をそと(評価者)に出さないよりは、短い期間でとりあえず出して改善を後から重ねていく方を好みます。

当事者全員が快い状態であることを重視します

合意、納得、大事。チーム全体が持続的かつ有機的に価値を生産できるために重要だと考えています。

自分のRoEを考えてみる

RoEは所属組織や人間関係によって変わるためここでは示すことができない。実例で言うと、スタートアップで業務委託メンバーと仕事をした時にコード品質面の責務を移譲したり、学生時代からいる複業先で自分がほぼ全て知ってる人(単一障害点)になってしまっている環境で、後輩に対しやらないことを明示したりして、創業+PdMでありがちな「何でも屋」「単一障害点」となることを避け、一点特化型の人材に責任範囲を明示し特定領域を深掘りしてもらうなどの適切なデリゲーションを心がけている。


と、こんな感じだろうか。特にCoCは日々働いていく中で見出されるものだろうし、より洗練させチームを組むメンバーが自分とやりやすいようにしていきたい。